独立のタイミング。偶然出会った場所が、船場だった。
ーー今日はよろしくお願いします。まずは、お二人が一緒にお店を始めた経緯からお聞きできればと。
もともとトロンボーンを独学でやっていて。知り合いに「トロンボーンがイケてるアーティストがいるから見てくるといい」って言われたんですよね。で、そのライブがDOBERMANのライブで、スエちゃんがトロンボーンを吹いていたんですよね。それがキッカケで仲良くなって。(タニオカ)
ーーなるほど。
当時僕は、アパレルの仕事をしながらバンド活動をしていて。まさか独立するなんて思ってもいなかったんですよ。今ほどコウちゃんとも仲良くなかったし、一緒に店をやるようになるとも思っていなかったですね。(末廣)
ーー距離がグッと近づいた要因は?
10年くらい前に知り合いから「音楽のイベントをやってくれない?」って誘われたんです。そのときに「コウちゃんも一緒にやらない?」って誘ったことがキッカケで、仲良くなったんですよね。僕ら以外にも、デザイナーだったりいろんな職種のメンバーがいるんですけど、今でも続けていて。(末廣)
ーー[odd numbers]がオープンしたのが5年前。それまで、お二人は何をされていたんですか?
僕は、大阪の味園ビルで[パンチェリーナ]というバーをやっていて。あと、靭公園の近くで[yawn]という、うつわ屋をやっていました。スエちゃんが[odd numbers]をやるタイミングで誘ってもらって、当時の場所をすぐに解約して、一緒にやることにしたんです。(タニオカ)
ーーめちゃくちゃフットワークが軽いですね。
店を始める前に、前職の社長さんが「君がやることに興味がある」と、立ち上げを手伝ってくれたんです。それで内覧に行った物件が農林会館だったんですよ。小さいスペースと大きいスペース2箇所を見たんですけど、大きい方を見た時に「ここにしよう」って社長に言われて。もともと一人でやる予定だったんですけどキャパオーバーで。(末廣)
ーーで、メンバーが必要になった……と。
船場っていう立地が好きで、ここに決めない手はないなって思ったんです。そこで、当時仲良くしていて器屋をやっていたコウちゃんに連絡したんです。「一緒に店をやらないか?」って。そしたら二つ返事でオッケーしてくれて。そのあとに、「HAGAN GARMENT POETS」というブランドをやっていたモデルでデザイナーのヘイガンも誘って3人の[odd numbers]が始まりました。(末廣)