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船ベロ案内人。 vol.1 ~ 「ディープな船場をディグろう」編集長 篇 ~

2019.09.30

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編集長

船場センタービルの中でも今最もアツいのが、飲食店。中でも2・3号館の地下には、飲み屋にはホットでリーズナブルなお店が多いんだとか。というわけで、船場センタービルでセンベロ(1000円でベロベロ)=船ベロと題し、一軒予算は1000円までの、アポなしはしご酒連載をスタート。第一回は編集長自らハシゴ酒を敢行してまいりました!

老舗酒場で驚異のセンベロセットをハッケン⁈

外で呼び込みをする店員さんに袖を惹かれ、渋い暖簾が目印の大名酒蔵に入店。

外で呼び込みをする店員さんに袖を惹かれ、渋い暖簾が目印の大名酒蔵に入店。

1軒目は船場センタービルのオープン時から、この地に居を構える老舗をチョイス。道を挟んで2軒分が自店という大バコ酒場で、団体さんの宴会よろしく17時にも関わらず、既にほぼ満席状態(!)。1軒の予算は1000円のセコ飲みゆえ、オーダーを迷っていると、ビール二杯+アテがいただけるセンベロセットをハッケン……!

2杯同時サーブとは……!いきなり船場の洗礼を受けました!

2杯同時サーブとは……!いきなり船場の洗礼を受けました!

オーダーから1分足らずでサーブされたのは、ビール。しかも、いきなり2杯。センベロ酒場は数あれど、初めての体験に驚きながら、ビール2杯の並べ飲みで口開けを。

アテは大阪ライクな布陣。ソースは小皿ゆえ二度漬け可能ってのもニクい。

アテは大阪ライクな布陣。ソースは小皿ゆえ二度漬け可能ってのもニクい。

続いてサーブされたのは、サクッとジューシーな串カツにノスタルジックな味わいの赤ウインナー。さらには枝豆&そら豆のセット。ビール二杯ともなれば、アテ数は多いに越したことはない。が、ここまでのセットがジャスト1000円でいただけるとは。船場センタービル恐るべし……!

道を挟んで、逆サイドには系列店の大名そばも。

道を挟んで、逆サイドには系列店の大名そばも。

"うまいそば"なるド直球なネーミングの看板が目印の大名酒蔵の系列店。「だしが温うて、そば冷たい。これがうまいんや。今度食べに来てな」と、店主の太鼓判付き。プライベートで食べに伺います!

パンチの効いた肉料理がイケる、若手筆頭株。

イマドキな店構えのニューカマーもチラホラと。

イマドキな店構えのニューカマーもチラホラと。

飲み放題60分700円という看板に惹かれて訪れたのは、オープンからおよそ1年のニューカマー。街場でも人気の大衆スタンドスタイルゆえ、客層は若者が多め。酒類は日本酒が50種、ハイボールが10種、レモンサワーが10種と、どっしり腰を据えても飲み飽きない布陣だ。

一杯目はシャリキン。二杯目は辛口……と、杯を重ねるごとに味わいを変えられるのが魅力だ。

一杯目はシャリキン。二杯目は辛口……と、杯を重ねるごとに味わいを変えられるのが魅力だ。

凍らせたキンミヤ焼酎がクセになるシャリキンレモンサワー350円をオーダー。飲み口が良く、するすると身体に入る一杯だが、氷が焼酎ゆえ、度数は高め。飲みすぎにはご注意を!

一つ一つ手包みで作る餃子は、必食の品。

一つ一つ手包みで作る餃子は、必食の品。

アテには、一皿6つ入りの餃子をチョイス。皮目はカリッと香ばしく、噛むほどに旨味が弾ける逸品で、杯のピッチが加速すること請け合いな逸品だ。油淋鶏にローストビーフ、ミンチカツに馬刺し……と、国籍フリーな肉料理が豊富ゆえ、そちらもぜひ。

キャラ立ち上等、ポップな名前の昭和酒場。

オープン時間が店名に入るとは、なんとも斬新なネーミング。

オープン時間が店名に入るとは、なんとも斬新なネーミング。

3軒目にチョイスしたのは「ネーミング&出で立ちがアイコニック」と、船場センタービル内でもウワサの酒場。覗いてみると、手前の席は背広族でギュウギュウだったものの、空いた一席に滑り込みでピットイン。

ハイボールは一杯300円。いやぁ〜安いッ!

ハイボールは一杯300円。いやぁ〜安いッ!

「なんとか二杯飲みたいゾ!」と、酒類の中でも最安値のハイボールをオーダー。リーズナブルな価格ながら濃いめの仕上がりゆえ、しっかりと酔える味わいなのが嬉しい。

意外にも、ハイボールと絶妙なペアリング。

意外にも、ハイボールと絶妙なペアリング。

生げそポン酢なる、珍品を発見しオーダーを。「ごめんやで、今日は生げそが終わってもうたから、イカでこさえるわ」と、女将さん。こういうユルいノリで料理にアレンジを加えてくれるのも、昭和ライクな酒場ならではだ。

船場センタービル2号館飲みは、老舗の大衆寿司でシメる。

アポなしでイケるのか……と、恐る恐る入店したが、無事に取材OKに。

アポなしでイケるのか……と、恐る恐る入店したが、無事に取材OKに。

酔いの具合もええ塩梅になってきて、そろそろシメるかと訪れた4軒目は老舗然とした出で立ち寿司処。明るく陽気なテンションで「取材なん?はよ入り!」と、チャキチャキ系の女将さん。

寿司処らしい、手入れの行き届いた白木のカウンターゆえグラスも映える。

寿司処らしい、手入れの行き届いた白木のカウンターゆえグラスも映える。

シメの一杯ということで、アルコール優しめのウーロンハイをチョイス。一杯のポーションが少なめゆえ、クイッといただくのに丁度いいサイズ感も嬉しい。

寿司5貫とウーロンハイでぴったり1000円とは……お得すぎる。

寿司5貫とウーロンハイでぴったり1000円とは……お得すぎる。

マグロ、エビ、アナゴ、イカ、生サバと、豪華な5貫をいただいて今宵のセンベロツアーはフィニッシュ。腹具合とお金の制約さえなければ、もう一皿と言いたいところだが、シャリとネタのサイズも程よくシメにはピッタリ。1貫単位でのオーダーも可能ってのもニクいポイントだ。

世の中にセンベロスポットは数あれど、ビル中でハシゴができて、安くて美味いっていう場所はそう多くない。しかも、店のジャンルが豊富な上に、老舗から若手店まで揃う磐石の布陣。さらには、ビルの閉館時間は23:00ゆえ、飲みすぎて終電を逃す心配もないときた。いやはや、船ベロって最高ですな。

取材・文:ロマン/写真:山元裕人

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